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ワークショップ・ワークショップデザイナーって?
私たちはワークショップの定義を「コミュニティ形成のための他者理解と合意形成のエクササイズ」であると捉えています。
ワークショップはエクササイズ、つまり練習であり学びなのです。
つまり、ワークショップは目的でなく、コミュニティ形成のための方法です。
専門性や複雑性が増していく社会の中で、縦割りが進みすぎて風通しが悪い組織、コミュニケーションがとりづらい個人が生まれてきています。一方で、社会と自分のかかわり方に関心を持たず、内向きで依存的な「思考停止社会」が顕在化してきています。
これらの問題に立ち向かうため、従来の「知識獲得型の学習」だけではなく、問題を解決するために「協働で意味を構成していく学習」が重要視され、その方法としてワークショップが必要だと考えています。 写真提供:こども映画教室
ワークショップデザイナー(WSD)育成プログラムを修了したワークショップデザイナー(WSD)は「コミュニケーションの場づくりの専門家」です。ここで言う「コミュニケーションの場」とは少人数のものから組織や地域等大きなものまでそのサイズはいろいろです。また、「場づくり」とはワークショップのプログラムデザインやファシリテーションデザインをはじめ、その場づくりに関する広い範囲のことをさしています。そして、「専門家」とは自分の得意な分野の専門性だけではなく、多様なコミュニティを越境し横断的な捉え方ができることです。
ワークショップデザイナーを育成する講座
▶WSD育成プログラム
「一般財団法人生涯学習開発財団認定ワークショップデザイナー」とは、ワークショップに関わり、コミュニケーションの場作りの力量を向上させながら、社会のいろいろな現場で実践し、貢献できる方に付与する資格です。
~これからの生涯学習社会に向けて~
「ワークショップデザイナー(WSD)育成プログラム」修了生のみなさんは、さまざまな分野で活躍されています。その現場は、医療、アート、町づくり、企業、教育、介護、地域などほんとうに多岐にわたっています。これらの現場の中で、生涯学習というキーワードに入る活動も多くあると思います。生涯学習とは、狭い意味での「知識」を勉強するだけではなく、広い意味で「知恵」を学んでいくような人々が交流する活動の場でも言われていることです。
もちろん、教育の世界でも、新しい教育基本法を始め、さまざまな行政の取り組みが、これからの社会は生涯学習社会であるとしています。
この生涯学習社会への流れとWSDの人々の現場に多くの生涯学習の現場があることを踏まえて、財団法人生涯学習開発財団と協力して、生涯学習開発財団認定ワークショップデザイナーをつくることになりました。
生涯学習開発財団認定ワークショップデザイナー資格について
▶詳しくはこちら
ワークショップデザイナー(WSD)たちの活動する領域や分野は様々。全国に1000人を超えるWSDが自分の所属する会社や地域で活躍しています。各々が現在の仕事のなかで、例えば、円滑な会議の進行や、アイディアの創出、組織の改革、地域の問題解決などをワークショップの手法を取り入れています。
WSDの専門性とは「コミュニケーションの場づくり」ができること。WSDは、得意なフィールドで、ワークショップの企画・運営、コーディネート、ファシリテート、講師ができます。
ファシリテーション
会議やワークショップ等で参加者が自分たちのチカラを発揮して、うまくその場が進むように、進行をしながら参加を促し、場づくりを促進していくファシリテーターを得意とするワークショップデザイナー(WSD)が多数います。
企業や組織内はもちろん学校などの教育現場でも注目されているファシリテーション。
ファシリテーションのスタイルはそれぞれですが、ワークショップの手法を学んだWSDのファシリテーションは結果だけを追い求めるのではなく、その場に起こるプロセスも大切にしていきます。参加者が自己原因性を持って参加できることもとても重要だと考えます。
コーディネート
WSDのコーディネーターは、様々なワークショップをその場に合わせて作ります。
多様な分野の仲間達が多いのも強みです。異分野をつないでコラボレーションをし、新しい気づきや学び、繋がり、価値を創造することをコーディネートすることも得意です。主催者のねらいや、参加者がその場で得る経験のために、どんな手法や場づくりが必要なのかを十分に検討し、いっしょに考えながら進む。時には主催者が気づいていないような本当のねらいや問題点を探り当てる事もあります。単なる企画者ではなく、ヒューマンネットワークのつなぎ目としての役割も果たします。
プログラムデザイン
ワークショップをデザインすることを学んだWSDは、コミュニケーションの場づくりの専門家としてプログラムをデザイン(場づくり)します。テ
ーマやねらいに沿った構成、空間のつくり方、環境の整え方から、タイムスケジュール、問いの立て方、参加者が自主的にプログラムに参加していけるようなしかけづくりまで、十分にプログラムを吟味し検討を重ねていきます。数回実施のワークショップだけではなく、地域創造や教育など数年を見越した長期にわたるプログラムに関わることも。
オリジナルのワークショップコンテンツを持つWSDも数多くいます。